【メンバー】256:池田光(Vo/Gt) ニアフレンズ:池田篤(Vo/Gt)
256とニアフレンズが、3/16北堀江club vijon、3/23下北沢MOSAiCにて2マンイベント『青天の霹』を開催する。
それぞれの自主イベントでは立て続けにSOLDOUTを記録。これまで所々で交わるものの、別々のフィールドで活躍してきた2組。
互いに認め合う両バンドのフロントマンに、出会いやルーツ、東京・大阪で2マンをやるに至るまでの変遷を聞いた。
[インタビュー:ダイスケ 撮影:あおきこうた 編集:佐々木拓也]
2年前に「お互いある程度のとこまで行ったときに2マンやりたいね」ってことも話してたんですよ。(池田光)
ーーニアフレンズと256はいつ頃出会ったのでしょうか?
池田光(以下:光):3年前くらいに、『下北沢ReG』と『神戸太陽と虎』と『大阪アメ村DROP』の交歓イベントが最初です。
池田篤(以下:篤):それぞれのライブハウスから2バンドずつ連れて、3カ所を回るっていう。256が『下北沢ReG』代表、ニアフレンズが『大阪アメ村DROP』代表でした。
ーー第一印象はお互いどうでしたか?
光:当時、話してる時はトゲがない印象だったけど、ステージに立つと一気にトゲがバーって出てくるような感じがしました。今は普通に会っても良い意味で情熱的な人間な気がする。
ーー逆に光さんの印象は?
篤:交歓イベントの出演バンドの中で1番良かった。
光:純粋にライブが良くて惹かれ合ったね。
篤:あと、こいつはひたすらに連絡が遅かった(笑)。
光:えっ、遅かった?
篤:俺は結構マメなタイプだから、大事な日があればちゃんと連絡したり。そういうのちゃんとできない人はあんまり得意じゃなかったんすけど、こいつはそういうの雑にしがちだから。
光:全然記憶にないな(笑)。
篤:逆にそういうマイペースなところを突き通して接してきてくれて、俺らがどうこう言って変わるものじゃないからこそ余計に惹かれたのかも。
光:社交辞令で終わってない関係だよね。2年前に「お互いある程度のとこまで行ったときに2マンやりたいね」ってことも話してたんですよ。
ーーでは、それぞれの音楽について聞かせてください。ニアフレンズは内省的な歌詞が多いけど、サビで聞き手に寄り添ってくれる感じがありました。256は洗練されていて、ギターロックというよりはPOPSだなっていう印象を受けました。お互い通ずるところはあるけど、聞いた時の印象は結構違いますよね。
光:そうですね。でも向かってるところは一緒だと思うんですよね。あくまでギターロックというか。
篤:ギターロックの端っこと端っこだよね。伝え方が違うだけ。
光:我々音楽やってる人間って少なからず1度は、絶対音楽に救われた事あると思うんですよ。だから、そういう色々 もらったものをどこかしらで背負ってて、今度は「自分たちのやってる音楽でリスナーを救いたい」って思っています。
篤:俺は完全に等身大だね。嘘は絶対ないし。物語をただ歌ってる訳じゃなくて、自分がこれまでの人生の中で見てきたものしか歌ってない。
光:丸裸なんだよね。
篤:エッチだね(笑)。

自分を今まで救ってくれた音楽を吸収して吐き出しているので、色んな要素を盛り込んでます。(池田光)
ーー2人のルーツというか、好きなミュージシャンを教えて下さい。
篤:たぶん全然違うよね。
光:全く違うね。
篤:中学校までミスチルとコブクロばっか聴いてる。
光:えっ、マジ?
篤:でも、中学2年生の時に始めてTHE BLUE HEARTSを聴いて、それからはTHE BLUE HEARTSが1番好きになりました。
ーー青天の霹靂?
篤:青天の霹靂っす。もうまじで。漫画とかアニメのように箒をギターにして友達とわいわい騒いで歌ってみたいな感じでした。
ーー光さんはどうですか?
光:ルーツって問われるとめちゃくちゃ過ぎて、何から話したらいいかわかんなくなっちゃうんですよ。ただ、「えっ?」って言われるかもしれないバンドがいるとするとBON JOVIですよ。
篤:えー!
光:BON JOVIのリッチー・サンボラってギタリストに憧れてギターを始めました。好きになったのが中学生の時で、それ以降の東京ドーム公演を1回も逃したことがないです。
篤:えーーーっ!
光:2DAYSした時も2日間とも行ったし。
篤:全通おじさんだ。
光:あと、コブクロは俺もすごい好き。
ーー意外と繋がりありましたね。
光:他にも、EMINEM、Bruno Mars、Maroon 5、あとTHE BLUE HEARTSも好きなんですよ。それから、X JAPAN好きだったり、色んなものをかじって全部を取り入れてると思う。
ーー自分たちの音楽を聞いてくれる人に何を伝えていきたいですか?
篤:おっぱい。
光:おっぱいか~(笑)。記事ではおっぱいにするとして、実際はどう?
篤:今考えてる(笑)。
一同:(笑)。
篤:ちゃんと真面目な俺もいるから(笑)。
光:自分を今まで救ってくれた音楽を吸収して吐き出しているので、色んな要素を盛り込んでいます。そこを聞いてほしい。音楽に対して恩返しみたいな気持ちもあるのかもしれないですね。
篤:俺は、[Alexandros]みたいにルックスが良いわけでもないし、ミスチルみたいに歌が上手い訳でもないし、声にも特徴ないと思ってるんですよ。でも、そういう平凡な俺でも変わることができて、これだけ色んなことをやれてるんだよっていうことをみんなに知ってもらいたい。そこを通じて「ああ凄いね」で終わらすのではなくて、受動的な人に能動的になっていって欲しい。
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